特定非営利活動法人 宿木(やどりぎ)


市との協議の中で、NPOによる管理運営が大前提であるため、地域住民による当施設の管理運営を目的とする特定非営利活動法人の組織化についても、平成17年9月に設立し、名称をNPO法人宿木(ヤドリギ)として平成18年1月に認可されました。
同月に市に指定管理者として応募し、選定委員会で選定され、3月議会で議決された後、市と管理運営における協定書を締結しました。
運営経費は、会館が無料であるため、市からの委託料、飲食及び物販販売の収益事業、多目的ルームや回廊での青空市場による使用料及びNPO会員の会費等です。現在NPO法人宿木の会員は、31名です。
イベントは、全て手作りで、3万人の観光客が来た秋の中山道まつりを初め、宵まつり、夏まつり、お月見コンサート、キャンドルナイト、写生大会等市民が参加できる様々なイベントを企画・実施しています。

設立趣旨

私たちは、古い街並みを残す中山道太田宿を活性化するために、太田宿の商工業者を中心とする太田宿草鞋の会、中山道発展会の2団体が連携を取りながら、美濃加茂市の文化、史跡、景観を護る活動を行ってきました。
このような活動をより広範囲に展開してゆくためには法人格が必要であり、それにより団体としての地域活動を継続的に行うことが可能になると確信し、特定非営利活動法人宿木(やどりぎ)を設立するものです。

指定管理者制度の効果

2006年年4月15日に開館してから、昨年度は8万5千人の利用者があり、当初の年間目標5万人の予想を大幅に上回る盛況ぶりです。
但し、単に目新しい施設を見たいという入館者も多く、一年目のご祝儀相場であるため、将来に向けていかに新規の利用者やリピーターを増やすか知恵を絞らなければならない。市が指定管理者制度を導入した目的は、

  1. 財政負担を軽減すること。
  2. 市民に満足の高いサービスを提供できること。
  3. NPOのノウハウ(柔軟性や弾力性を含む)を活用できること等があげられます。

1. の財政負担は、常勤3人の人件費が極端に安く(約500万円)設定されているため市の経費縮減効果は非常に大きい。
2.の利用者の満足度は、利用者への数回のアンケート調査の結果、各項目とも90%以上の満足度であった。役所の固いイメージがないことが要因であるかもしれません。
3.のノウハウは、多くのイベントに地元住民の多数がボランティアとして参加し各自のノウハウが蓄積され生か
されています。

主な事業(定款より)

この法人は、目的を達成するため、次の事業を行う。

  1. 中山道太田宿の歴史と文化、川、渡し等に関する調査研究、資料収集及び学習会の開催
  2. 中山道活性化、宿場町、川、渡しなどに関する講演会、研修会の開催
  3. 中山道太田宿沿いに済む老人や子供たちのためのイベントの開催
  4. 中山道太田宿に残る昔ながらの景観の保護又は創造する事業
  5. 中山道会館等の維持管理の受託事業
  6. 中山道太田宿を訪れる人たちへのガイド、応接、特産品等の紹介販売事業
  7. 中山道太田宿の活性化のために活動する諸団体、グループの連絡、助言又は補助事業
  8. 中山道太田宿の活性化に関する広報事業
  9. その他、中山道太田宿の活性化に必要な事業